2026年10月25日
ダーツ 自動採点 カメラ|ハードダーツで自動カウントする4つの方法と費用
ハードダーツ(スチールチップ)でも、カメラを使えば刺さった場所を自動で読み取って採点できます。方法は大きく4つあり、費用はスマホアプリの無料枠から、完成品の十数万円までと幅があります。この記事では、それぞれの仕組みと「正確に動く条件」、日本の家投げで現実的かどうかを、売り文句ではなく実際の制約込みでまとめます。
先に結論を言うと、自分のボードを固定で持っていて予算が出せる人はカメラ式が快適、それ以外の人は合計を自分で入力する無料カウンターのほうが速くて確実です。
ソフトダーツは自動なのに、ハードはなぜ自動じゃないのか
バーの DARTSLIVE や PHOENIX のマシン、家庭用の電子ボードは、各セグメントの下にスイッチがあり、プラスチックのチップが押し込んだ場所を電気的に検知します。だから設定なしで自動採点できます。
ハードダーツのボードは麻(サイザル)の塊で、センサーがありません。鉄のチップは電子ボードに刺すと穴とスイッチを壊すので、ソフト用の電子ボードをハードダーツに使うことはできません。ハードで自動採点をするなら、刺さった位置を外から「見て」判定するしかなく、それがカメラ方式です。
カメラ採点の仕組みと「正確に動く条件」
どの製品も中身は同じ3ステップです。画像の中からボードの位置を見つける、投げる前と後の画像を比べて新しいダーツの先端を見つける、その座標をセグメントに変換する。ここから、すべてのカメラ式に共通する条件が出てきます。
- キャリブレーションが崩れないこと。 ダブルリングとブルの位置を一度画像上で記憶するので、カメラが数ミリずれると 20 が 1 に化けます。カメラは必ず固定が前提です。
- 影と逆光がないこと。 投げる前後の「差分」で判定するため、投げた人の影や窓からの逆光は、ダーツが飛んでいなくても差分になります。完成品にライトリングが付いているのはこのためです。
- 複数の角度から見ること。 手前のダーツが奥のダーツの先端を隠すと、1台のカメラでは判定できません。固定式が3〜4台のカメラを使う理由です。
方法1:スマホのカメラで採点するアプリ
追加のハードウェアなしで、スマホの背面カメラをボードに向けて判定するアプリがあります。Autodarts の Lens は無料プランで月5試合まで、無制限にするなら月額 5.99 ポンドの有料プランという料金体系で、ほかにも同じ方式のアプリが複数あります。
明るい部屋で三脚に固定すれば、家投げではかなり実用的に動きます。ただし条件はアプリ側も明記しています。
- ボード全体が画面に入る位置に三脚かホルダーで固定する。壁に立てかけると、最初のダーツを抜きに行った振動でずれます。
- 天井照明が投げる人の背中側だと、毎回ボードに影が落ちます。
- 画像認識は端末側で動くので、数年前のスマホでは対応外か遅いことがあります。
- 近接したダーツや重なったダーツは手で修正が必要。カメラと解析でバッテリーが1〜2時間で減るので、充電ケーブルは必須です。
現実的な判断基準は「1レグで何回修正するか」です。0〜1回なら便利、3回以上なら最初から合計を入力したほうが速いです。そして、バーや友人の家のボードでは三脚も照明条件も揃わないので、スマホカメラ採点は自宅のボード専用と考えてください。
方法2:自作の Autodarts
Autodarts はもともと自作システムとして広まりました。USBカメラ3台、3Dプリントしたカメラアーム、Raspberry Pi や古いノートPC、ライトリングを揃え、無料のソフトウェアで動かします。部品代は選ぶカメラと PC によって変わりますが、海外のユーザー報告では2〜3万円前後から組めるとされています。
代わりに払うのは時間です。カメラの向きを合わせる、キャリブレーションを取る、アップデートのたびに確認する、アームが少しでも動けばやり直し。工作が好きな人には楽しい作業ですが、「投げたいだけ」の人には向きません。日本語の組み立て情報はまだ少なく、英語とドイツ語のフォーラムや動画が主な情報源になります。
方法3:完成品(Scolia・Target Omni・Autodarts X)
組み立てなしで買える固定式は3つが代表です。
- Scolia(ハンガリー):家庭用の Scolia Home 2 が税抜 499 ユーロ(定価 819 ユーロ)、旧型の Scolia Home が税抜 545 ユーロ、メーカー公称の認識率は約 99.5%。注意点は、公式サイトの直接配送がヨーロッパ向けのみで、日本へは代理店か個人輸入になること。Home 2 は壁へのビス留めが必要で、必要天井高は 215cm。旧 Home はサラウンドに掛けるだけで穴あけ不要なので、賃貸ならこちらが候補です。
- Target Omni:ライトリングに HDカメラ4台を内蔵し、磁石の脚で一般的な競技サイズのハードボードに取り付けます。バウンスアウトも検知し、採点は DartCounter アプリ側で行います。
- Autodarts X(Winmau と共同):こちらも HDカメラ4台とライトリングの一体型で、穴あけ不要の取り付けをうたっています。ソフトウェアは無料プランがあり、高度なスタッツやオンライン大会は有料プランです。
どれもハードダーツ専用で、ブルの高さ 173cm、スローライン 237cm のボードが固定されている場所でだけ動きます。実家と自宅の2か所で投げるなら2セット必要です。価格は為替と送料で変わるため、日本円では概ね10万円前後からと見ておくと大きく外れません。
手入力のカウンターのほうが速い場面
比較記事にあまり書かれていない計算があります。手入力のカウンターで1ラウンドを記録する手間は、合計を打つ2タップです。カメラが節約するのはこの2タップだけで、暗算も、ボードまで歩く時間も、カメラは減らしてくれません。
だから次の場面では、手入力のほうが結局速いです。
- 外で投げるとき。 バー、ダーツバーの貸しハードボード、友人の家。カメラも三脚もありません。
- 一人練習のとき。 T20 を100本投げて入った本数を記録したいなら、画像を確認するよりタップのほうが速い。
- 予算を使いたくないとき。 良いカウンターは無料、カメラシステムは無料ではありません。
Chalkie はあえてカメラなしのダーツ カウンターです。ラウンドの合計を入力すると残り点数を計算し、投げる前にアレンジ(上がり目)を表示し、3ダーツアベレージとファースト9を試合ごとに記録します。オフラインで動き、アカウント不要、広告なし。6段階の DartBot と対戦できるので、一人でも相手がいます。パソコンやタブレットで数えたいときは、ダウンロード不要の無料のオンライン ダーツ カウンターをブラウザで開くだけです。得点とダーツ本数から平均を出すなら3ダーツアベレージ計算、170 から 2 までの上がり目はアレンジ表、最大フィニッシュの 170(T20・T20・ブル)も個別に確認できます。
自分に合う方法の選び方
- 自宅に固定のハードボード、予算10万円前後、オンライン対戦もしたい:完成品。工作が好きなら自作 Autodarts で半額以下。
- 自宅のボード、明るい部屋、新しめのスマホ、修正の手間を許容できる:スマホカメラのアプリを試す。三脚と充電ケーブルを用意。
- それ以外の全員:手入力のカウンター。スマホでもブラウザでも、設定ゼロでどこでも使えて無料。
どの方式を選んでも数字は同じです。501 から始めてダブルで上がる、最大フィニッシュは 170、169・168・166・165・163・162・159 は3本では上がれません。これを知らないカウンターは、カメラがあってもなくても使えません。
ボードの設置そのものはダーツの距離と高さの記事で、パソコンをスコアボードにする配置はダーツ カウンター PC 無料の記事で解説しています。
カメラ採点は、ボード・照明・固定の3条件が揃えば見事に動きます。揃わない夜のために、2タップで済んで何も聞かないカウンターを1つ入れておけば十分です。Chalkie は App Store と Google Play で無料、アカウント不要、広告なし、オフラインで使えます。
よくある質問
ハードダーツでも自動採点はできますか?
できます。ただしソフトダーツのようなセンサー式ではなく、カメラで刺さった位置を読み取る方式です。スマホのカメラを使うアプリ、USBカメラ3台で組む自作の Autodarts、Scolia・Target Omni・Autodarts X などの完成品があります。いずれもカメラの固定、影のない照明、ボードの固定が前提です。
ダーツのカメラ自動採点システムはいくらかかりますか?
スマホカメラのアプリは無料枠か月数百円から。自作の Autodarts は部品代が2〜3万円前後からで、ソフトは無料。完成品は Scolia Home 2 が税抜 499 ユーロ(定価 819 ユーロ)で、日本へは送料と為替を含めて概ね10万円前後からが目安です。
Scolia や Autodarts は日本で買えますか?
Scolia の公式サイトはヨーロッパ向けの直接配送のみで、日本からは代理店経由か個人輸入になります。Autodarts はソフトウェアが無料で、自作用の部品は国内でも揃えられます。Winmau と共同の Autodarts X や Target Omni は輸入ダーツショップや海外通販で探すことになります。
ソフトダーツ用の電子ボードをハードダーツで使えますか?
使えません。電子ボードはセグメント下のスイッチで検知する仕組みで、鉄のチップを刺すと穴とスイッチを壊します。ハードダーツで自動採点したいならカメラ方式、そうでなければ合計を入力するカウンターを使ってください。
Chalkie にカメラ採点はありますか?
ありません。意図的に手入力のカウンターにしています。ラウンドの合計を入力すると残り点数とアレンジを表示し、3ダーツアベレージを記録します。オフライン、アカウント不要、広告なしで、どのボードでも三脚やライトリングなしで使えます。